2008年2月17日日曜日

SI屋の語るミッション

「お客さまのため、お客様第一」は建前、本音は別。本音を建前でくるん
で誤魔化しているだけ。顧客の前では建前を本音のように語ることも必要、
それが駆け引きというかセールストーク。
SI屋が建前を前面に押し出すと苦労するのはそのSI屋の下についている
人間。本気で「お客さまのため、お客様第一」と思っているSI屋がもし
いれば、ついていくのは危険、そんなSI屋はまずいないが...。
「お客さまのため、お客様第一」を本音的に掲げるSI屋の下についた
人間はきっと土日出勤・徹夜当たり前の日々を(定期的に?)エンドレスに
送ることになる。数年(10年以内)でリプレースされるシステムにそこまで
自分の時間(人生)を捧げることに意味があるのか、甚だ疑問。そのSI屋へ
のそこまでのコミットに見合った対価を下についた人間が得られていれば、
それはそれでいいかもしれないが...そんなケースは稀。(断っておくが対価
は金銭だけを指しているわけではない、充足感・達成感・数年で陳腐化
するような技術知識は対価に当たらない。)

「お客さまのため、お客様第一」を本音的に掲げるSI屋はエンジニアの
不平不満を抑え込むためにエンジニアの前でも「お客さまのため、
お客様第一」を念仏のように唱え、エンジニアを納得させようとする。
対顧客向けのトークをエンジニアに対しても展開している時点でその
SI屋の底の浅さを感じる。

「お客さまのため、お客様第一」という言葉には水戸黄門の印籠のような
効果があるんだろうか?(いや、ない。)

SI屋は解らないが、エンジニアはクライアントのために働いているわけ
ではない。

[補足]
SI屋の手掛けるシステムはクライアント企業の業務と深く結びついている
ので、クライアントの業務手順に大きな変革があれば、システムは
リプレースされる。リプレースされない場合には原形を留めないほどの
大改造となる。SI屋の手掛けるシステムはクライアントの業務の小さな
変化には対応できるが変革と呼ばれるほどの大きな変化に対応できる
ほど柔軟には作られていない。クライアントの業務の小さな変化への
対応は無論、システムの小規模な改造。クライアント企業の業務変革の
スパンは数年(10年以内の)間隔でやってくる。

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