Linuxは何故GPLでありながら商用利用されるのか?は間違いだらけでしたが
書きたかったことはLinuxについてのことではなく、GPLと商用ソフトウェア
の関係についてです。
Linuxはそのライセンスに記述されている例外条項によりその上で動く商用
アプリの開発を可能にしています。
KDE3に関してはQtベースの機能を利用したソフトウェアを開発する場合、例外
条項が存在せず、素のGPLであるため、商用ソフトウェアの開発はまずありえません。
つまり言いたかったことはこうです。
例外条項を設けられていない素のGPLで公開されたライブラリを利用する全て
のソフトウェア(ライブラリを含む)は、GPLで公開される義務があり、例外は
認められないということです。無論、素のGPLで公開されたライブラリを利用する
ソフトウェアがそのソフトウェア独自の例外条項をライセンスに追加することは許可
されていません。
素のGPLでライブラリを公開すれば、ほぼ例外なく商用利用されることを回避
できます。
蛇足となりますが、GlassFishやOpenJDK等Sunの公開するOSSプロダクトでは
ライセンスをGPL+ classpath exception等の例外条項として、それらのライブラリ
を利用するソフトウェアの商用利用を可能にしています。
但し、標準化団体で標準化されたインターフェイスを実装したGPLで公開された
ライブラリを作成したソフトウェア(標準化されたインターフェイスのみを利用)に
同梱した場合、作成したソフトをGPLで公開する必要があるかは議論の余地が
あると思います。
[omake]
KDE4ではFreeDesktop.orgでホストされているD-Bus(on off)という
メッセージバスシステムを用いることでKDEのライブラリ外からのKDEのコア機能
の利用を可能にしています。
[2007/5/27追記]
KDE3に関してはライセンスの見直しが行われ、kdelibs、kdecoreの
一部等Qtが利用されていないソースに関してはGPLを適用しない
方向に進んでいた...いつの間にか。
KDE4は追っていなかったのでわかっていませんでしたが
KDE4において現状におけるKDEのコア機能を利用するGPL
以外のライセンスのアプリが開発しづらい問題等を解決する取り組み
の一環としてkdelibs全体からQtに依存するコードを取り除く方向
に進み、kdelibsにGPLは適用されていないようです。
KDE のコピーライトおよびライセンス問題に関するDebian のスタンス
に書かれている問題全ての解決方法にはならない気がします。
#重箱の隅をつついて喜ぶ人がいるようなので色々と追記・修正。
#商用利用は「プロプライエタリなソフトでの商売」という意味です、
#文脈を辿ればわかることです。1から10まで説明する義務は
#ありません。
#GPLなライブラリを利用したソフトはソースの公開が必須、
#プログラムを書いてそのコードへの対価を得て商売している
#場合にGPLでソースを公開する選択肢はほぼありえないw。
#コードではなくサービスで十分な対価を得られるのは、ほん
#の一握り。コードを公開してサービスで対価を得られるのは
#更にその一握り。業務用システムに限定すれば、ソース公開は
#100%ありえないw。
#サービスで十分な対価を得られる人間は、ミドルウェア・サポート
#等一部のケースを除いて、コード作成時に利用するライブラリに
#関して大騒ぎしないし、拘らない。より便利なモノがないか
#リサーチを欠かさず、スイッチしていく...99%。
#何故なら、コードを書くのが目的ではなく、サービスを作るのが目的
#だから。短期間でサービスを立ち上げられる手段を模索こそすれ、
#コード内で利用する何かに異常に拘ることはない、自分がその作者
#である場合を除いて。
#コード内で利用する何かに異常に拘るグループはサービスを提供
#することで十分な対価を得られる人間からすれば、負け組以外の
#何者でもないだろうと思う。
#重箱の隅をつついて喜んでいる人に一言。
#ここは個人のブログ、思い込みや間違いがあっても別に問題は
#ありませんが何か?思い込みや間違いが気になるなら、
#読まなければいいだけ。読む側が思い込みや間違いを
#チェックするのがWEBでは常識。
#一つの記事を読んで鵜呑みにするのではなく、関連する記事も
#読んで判断すればいいだけ。間違いや思い込みで書かれた文章を
#鵜呑みにするのは読む側の問題。
#指摘されたら(狛犬もどき関連を除いて)修正はしますよ。
#自分が気に入らないからといって、個人のブログの重箱の隅つつき
#を熱心にやって、こちらの評価も下がるかもしれんが、そちらの
#第3者からの評価も下がっていくとは思わんのかいな。
#WEBのブログで一々、一から十まで調査して書くことを他人に強要する
#のはどうかと思うよ、気楽に書いてるブログに何で事前に調査して
#書くなんて面倒臭い手順を加えなくてはならないのか、よくわからん。
#そちらが事前調査を念入りにして書くのはそちらの勝手。
#自分の考えを相手に押し付けようとするところがアレだな。
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