2010年6月13日日曜日

続・Perl6は何処にいった その5

Rakudo Star、6月も中旬になったけど、リリースの気配なし?
第2四半期リリースのはずだが?このまま、第3四半期に延期か?

2010年4月17日土曜日

続・Perl6は何処にいった その4

http://www.publickey1.jp/blog/10/perl_5_perl.html

PerlはPerl5系とPerl6系の実装の2つにメインストリームが
分岐することになっていた模様。

その結果、Perl5系の実装は既存の実装とRakudoに
組み込まれている(?)Parrot利用型の実装が並立
することになる。

この並立はリソースが分散するだけでなく、その同期
にコストが掛かるので、効率が良いとは思えない。

傍からみていると、Rakudo組み込みのParrot利用型
のPerl5実装を別プロダクトとして分離し、そこに
リソースを集中させたほうがPerl使いは幸せになれる
ような気がする。

シナリオ的には分離したRakudo組み込みのParrot利用型
のPerl5実装を現行のPerl5実装の後継と位置づけ、リソース
を集中、短期間での安定版のリリースを目指す。Rakudo
開発者と緊密に連携し、Rakudoに簡単に組み込めるように
しておくと、Rakudo開発者はリソースをPerl6実装に集中
でき、Perl6実装の開発の進展に繋がる。

2010年4月5日月曜日

続・Perl6は何処にいった その3

その2の後、Perl6の仕様と実装を切り離す方向で話が進んだらしい。

Perlの産みの親であるラリー・ウォールは実装には直接タッチせず、
仕様策定に注力する模様。

Rubyと違いPerlには実用に耐えうる実装が一つしかない、
仕様と実装を切り離すことに今更何の意味があるかは謎。

とりあえず、今月、Perl6実装の本命?Rakudo初の安定版"Rakudo Star"
が公開予定。

少なくともPerl5系のParrotコンパイラが完成していないと使い物には
ならないと思われる。

Perl6実装の痛いトコロは過去の資産を維持するために、必ずPerl5実装を
内包しなくてはならない点。

VBでCLRが採用された時点で、マイクロソフトがユーザーの過去の資産を
切り捨てたのとは対称的ではあるものの、賢い選択かは疑問。

Rakudoの場合、Perl6系のParrotコンパイラと並行してPerl5系のParrot
コンパイラを作成しなくてはならず、Perl5系のParrotコンパイラが完成
していないと実用には至らない。

"Rakudo Star"はPerl6仕様の基礎部分は実装しているだろうが、
Perl6仕様の完全実装ではなく、あくまでPerl6仕様の部分実装。

Rakudo自体は何回かのリリースで徐々にPerl6仕様の完全な実装に
近づけていく予定らしい。

"Rakudo Star"が出れば、アーリーアダプター以外も試用する、
Rakudo初の試練がやってくる。

ParrotがPerl5実装と同等の処理速度を叩きだせているのか、
それがPerl使いにとって最大の問題ではないだろうか?

Perl6の仕様、余所者からみると過去のレガシーな遺産を引きずりまくって
いるようにみえる。あの仕様のまま、実装されているのなら、個人的に
使う気にはなれない。数年も経てば、要求される仕様は変化している
と思われるが、Perl6の仕様が大きく変化したというニュースはない。